Monthly Archives: 7月 2007
フットプリンツ3
さて話は前後するが、中学の時、ラジオの深夜放送というのがブームになった。今や全国的な人気者になったみのもんたやライブドアの買収騒動でターゲットになったニッポン放送の亀渕社長はかつてこのラジオ深夜放送のディスクジョッキーだったのだ。ポップスやロックのヒット曲をトークを交えてかけていく。当時のトレンドだった。ポップス、ロックにはまっていた私としては当然チェックしていたわけだが、そのなかで深夜12時前後だったと思うが、ナベサダとジャズという番組があった。よくなにげにスイッチを入れるとかかっていたのだが、当時の自分はこれがまったくチンプンカンプンでどこがいいのかさっぱりわからず、すぐちがう局に変えていたものだった。サックスのアドリブというのがただブカブカやっているだけにしか聴こえなかったのだ。それが5年後ぐらいには毎週のようにチェックするようになるのだから不思議だ。他の人は知らないが、自分にとってジャズはパッと飛び込んで来てすぐピンと来たものではなく、何回か接しているうちにじわじわとしみ込んで来るように入って来た音楽だった。
話を戻そう。バンドを結成した所からだ。なんとか頭数はそろったものの、なかなか上手くいかなかったように思う。いちおう理論書は本場アメリカのデルボ社という所の出したものがよさそうなので、訳本を買ったのだがスケールやコードの理論はわかっても,本当にみんなこんなのでやってるの?と思う程実際と結びつかず暗澹としていたのを思い出す。しかもジャズピアノ版というのが出て、喜んで買ったら、第一章テディウィルソンとかいっていきなり左手10度のスイングベースを練習しましょうなんて。。。手が届かないって言うの。欧米の人はできるかもしれないが。。それに私はモダンジャズを理解したかったので、ウイントンケリーとかガーランドとかトミーフラナガンのスタイルを知りたかったのだ。じゃあコピーすれば良いんだと思い、聴き取ろうとするがこれが全くわからない。レコードを聴きながらコピーするなんて当時音楽の訓練も素養も大してない自分にとってはできる芸当ではなかった。それがある日外語大のジャズ研でアルトサックスをやっているという人が私の住んでいた外語大の寮に遊びに来て、バンドでピアノを弾いてくれた。エフのブルースの最初のエフセブンにナインスのテンションノートが入ったコードを弾いてくれた時の感動といったらなかった。これこそ探し求めていたコードサウンド。今思えばこんなことも聴き取れない耳だったのかと思う程単純なのにわからなかったサウンドがそこにあった。それを確かマイルスインニューポートのレコードのビルエバンスにあわせて、ストレートノーチェイサーを何度も何度も弾いたのを覚えている。
河埜亜弓デビューアルバム「フレグランス」発売!
関根敏行のNippon Soul Jazz Bandや小泉高之Quintetのステージでボーカルをとり、その声で多くの人を魅了する河埜亜弓がMugigi Recordsよりデビュー・アルバム「フレグランス」をリリースしました。スタンダードからボサノバ、ロックやソウルなど、様々なジャンルの曲を自在に歌うその声に幸せな空間が広がります。
取り扱いshop:タワーレコード新宿店、大阪梅田店、神戸店、福岡店、アマゾンネットショップetc
詳しくはこちら。
AYUMI KAWANO: FRAGRANCE
“What a fantastic voice!” – Once fascinated by her voice, you cannot help going to see Ayumi Kawano’s live performance again and again. Mugigi Records proudly releases her debut album inviting her family-like musicians as Toshiyuki Sekine and Akemi Ohta from the Nippon Soul Jazz Band. In the liner notes, Kenji Kusano, owner of the live house “Lifetime”, who had given her support in her Miyazaki days, tells how she makes happy through her voice. This is a must-have for those who love her music!
Track Listings:
01. My Shining Hour
02. People Make the World Go Round
03. The Hope
04. Once I Loved
05. Save Your Love for Me
06. Never Will I Marry
07. Summer Breezin’
08. Casa Forte
09. Happy Talk
10. Fire and Rain
11. Flying Easy
12. Mrs. Robinson
Personnel:
Ayumi Kawano (vo)
Akemi Ohta (fl)
Toshiyuki Sekine (p, key)
Nirikatsu Koreyasu (b)
Hirofumi Katsuki (ds)
マイ・シャイニング・アワー
快調に飛ばすシャイニングアワー。誰が歌っても演っても快速テンポが多い曲だが、この人の最大の魅力である天性のフレージング、スピード感が文句なく発揮されているナンバーだ。
フライング・イージー
スティービーワンダーを聴いて育った人は数多かれど、彼女にはごくナチュラルに染み込んでいるから、このダニーハザウェイの一見取り組みにくい曲もなんなく歌い上げている。
河埜亜弓/フレグランス
何て不思議な声なんだろう。河埜亜弓の声に魅せられ、思わずライヴハウス通いをしてしまう人は少なくない。Mugigi Recordsの第2弾は、その河埜亜弓待望のデビューアルバム。バックは勿論、ピアノの関根敏行やフルートの太田朱美といった Nippon Soul Jazz Band で顔なじみのメンバー、そしてライナーノーツは河埜亜弓の成長を見守り続けてきたライヴハウス「ライフタイム」の草野賢治郎と、正に亜弓ファミリーによる最高にゴキゲンな1枚。
<曲目>
01. マイ・シャイニング・アワー
02. ピープル・メイク・ザ・ワールド・ゴー・ラウンド
03. ザ・ホープ
04. ワンス・アイ・ラヴド
05. セイヴ・ユア・ラヴ・フォー・ミー
06. ネバー・ウィル・アイ・マリー
07. サマー・ブリージン
08. カサ・フォルテ
09. ハッピー・トーク
10. ファイアー・アンド・レイン
11. フライング・イージー
12. ミセス・ロビンソン
<パーソネル>
河埜亜弓 (vo)
太田朱美 (fl)
関根敏行 (p, key)
是安則克 (b)
香月宏文 (ds)