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フットプリンツ6

部外者なのに勝手に住み着いて某大学の寮生活?を始め、ジャズピアノの練習の日々を過ごして一年ぐらいたった頃だと思う。ふと他の人はどんなことをやっているのだろうと思い。六本木にあったジャズ学校に行くことにする。当時はまだ大学のジャズ研全盛期の頃である。すんなり大学にでも入っていたら、ジャズ研の門を叩いて、一緒に練習したりバンドを組んだりする仲間にも出会えたかもしれない。が私の場合周りにはジャズのリスナーはいても演奏できる人は限られていた。ならば、学校に行けば一緒にやれる人と出会えるかもしれないし、自分だけでやってきたので、一回人に習って自分のやってきたことをチェックしてみたいという気持ちもあった。結果、中央大学のジャズ研にもぐりこむ。そこではセッションできるぐらいのレベルの人が何人かいたので、おもしろくてよく出かけていったものだ。また、そこで知り合ったベースプレイヤー、ドラマーと意気投合し、ベーシストの紹介で始めてプロの仕事を経験する。小岩の大きなキャバレーでバンドもビッグバンドだった。ビッグバンドジャズは興味が無かったのでそれほど乗り気ではなかったのだが、せっかく来た仕事でもあるので何事も経験とばかりに始めたのは良かったが、このバンドが大変。たしか自分とベーシスト以外は全員60代ぐらいのおじいちゃんバンド。おじいちゃんで悪いことははないのだが、音がひどくて一日めで嫌気がさしてしまった。アンサンブル等ギョエーっと不協和音の連続。譜読みも慣れていなくて大変だったが、読んでも何でこうなるのといった間違ったコードが平気で書いてある譜面でこれまたまいった。日に日に嫌気がさし、とうとうある日衝動的に店とは反対方向の電車に乗ってしまい仕事に穴をあけてしまった。ベースの人から仕事をなめちゃいかんぞみたいな事を言われたと思う。確かに言うとおりだがよくあの音に耐えられるなとその神経を疑った。