Monthly Archives: 8月 2003
断片的な独白(8)
一言でジャズといってもいろいろな捉え方かかわり方がある。まして自分は日本人でジャズの母国アメリカから見たら外国人なわけだ。確かに音楽は国境を越えるとは思うがそう単純に考えるのは日本人ぐらいだろう。現にヨーロッパのある国ではショパンは弾けないということもある。明治以来西欧崇拝がはびこり、さらに戦争に負けて、アメリカの属国に成り下がってる我が国だから、当然アメリカ最高、アメリカ大好き人間が多いのはわかる。ジャズの魅力に取り付かれた人間が、アメリカナイズされた感覚やふるまいにあこがれるのも無理もないところ。だが自分の事を考えるとジャズは大好きだが、アメリカはどうもという感じだった。ただ、もっと考えてみるとアメリカの悪いところはもちろんあるが、良いところもある。それよりも、アメリカにただかぶれて何も考えない日本人が多い事の方にに腹が立つ。かぶれてまねしても始めは良いがいつまでもそれじゃパーになっちゃうよ。だって考えてないんだもの。いい年してもろ日本人の顔かたちした人が、アメリカ気取りしてるのは、どうみても見苦しい。日本人は日本人らしくして、好きな気持ち、尊敬する気持ちは素直に表現すればいいのに。ミュージシャンだったらあこがれから始まっても良いけど、いつまでもそこにいないでちゃんと現実を見つめて、認めるべきだと思う。自分の歌を探求する旅へ一緒に行こうね。(^-^)
断片的な独白(7)
この世にウラの世界があることを感じはじめたのが、中学生の頃、ヘルマンヘッセのデミアンを読んだ頃だと思う。何か暗い、悪魔的なまだ未知な大人の世界がとても魅力的に見えた。その後、学生運動に首を突っ込むようになって、国家権力というものがどんな動きをするのか、学校の教師が、個人のときの顔と違って、教育管理者という立場にあるときどういう動きをするのか等を経験するうちに、はるか遠いところにではあるが、権力によって動いているウラの世界を実感するもその後ジャズ等という超マイナーな世界に逃げ込んで、世間やお金とはトンと無縁な世界で生きてしまった為に、現実をわからないように生きて来た。バンド社会のゆがんだ自意識、半精神病人のようなヤツにはたくさん会ったが、生々しい金と欲の世界からは、逃避的だった。ミュージシャンでも相当稼いでいたらそういウラの世界の現実もわかったかもしれないが。