Monthly Archives: 1月 2003

断片的な独白(2)

言葉で表現すること。通じているようで通じてない怖さ。少なくても日本人が日本語どうしだったら、意味がわからないとか聞き逃したりした場合以外は、通じているとの了解のもとに会話なりが進んでいくのが一般的なことだと思います。だけれど例えば同じ「好き」とか「良い」という表現にしても、更にどう好きか、どこが好きか良いかと突っ込んで説明してみても、説明は説明、人の感じていることは皆違う。同じ言葉でもその人それぞれの生まれ、育ち、環境によって皆違うわけだ。
所詮言葉で通じ合う等というのは無理というか、とても信用できないということで、音楽に行ったようなところがあります。ところが音楽の世界に入ってみたら音楽の文法のような世界があって、楽しいのはこんな言い回し、悲しいのはこうという決まり文句的な世界があって、感激したり、涙したりするのもどっか作られた世界に踊らされているだけじゃないかと考えるようになった。感動すらコントロールされている…。
ジャズという音楽も形式や決め事が多いクラシック音楽に対して、即興で自由にやれる音楽というのが魅力だったはずだけれど、これはこれで決め事だらけというか、狭い世界のある感覚しか受け入れないような気難しいところがあり、自分もそこにハマッテると思った。批判や否定的なところから生まれた音楽に批判や否定的な人間が一人ハマッタだけのことだったのだ。ただ、不思議といつも考えさせられたことは、自分が行くところ行くところジャズに出会うのである。気がつきはじめるとおもしろいようにいつもジャズと会うので、しまいには笑ってしまった。ああこれはもう、自分のこだわりであり、要するに業なんだと…。自分から逃げたい、否定したければするほど追っかけてくる。そう考えて見ると、好きなのに正直じゃなかったり、やりたいのにあきらめたり、いろいろやり残している事あるなーと考えるようになったのです。やはり自分はどっか素直じゃなく、いいかっこしたかったのかと…。
ただ好きなことをやるといっても、ものをやり続けるということにはいろいろなことがあるんですよねー。何か一つやりきれば次の展開も見えてくるというもの。そんなで今は音楽を思いっきりやってみようとしているわけです。
言葉のことでいいたいことがあったんだけれども、ジャズと今後の。話になってしまいました。今度書きます。

断片的な独白(1)

私の居た高校では、1969年に学園紛争が起こり、当時の3年生と1年生が中心となって、全校集会、教師との対話集会、バリケード封鎖等を行った。その後、機動隊による封鎖解除、学校当局による大量処分という動きのなかで、運動自体は瓦解、拡散した。私は1970年に入学したので、紛争が当局によって鎮圧された後の白けた空気の中、通学していた。白けの時代とか三無主義(無気力、無関心、無責任)いう空気が蔓延していた時代です。 
私より1年上の運動にかかわったK氏が、仲間達と作ったパンフ(幻のニャロメ軍団書記局編)の中に載せていたのが「断片的独白」というタイトルのエッセイであった。当時の時代の空気ー虚無感、孤立感といったものが、15才とは思えない早熟な、才気溢れるタッチで伝わって来た。その後、K氏も私も学校にまともに通うことができず退学し、高校検定試験を一緒に受けに行ったりもした。そんな氏のことなので、同人誌や詩集を出したり、後に私がジャズミュージシャンのかけだしの頃、ライブハウスに来てくれたりもしたが、いつしか疎遠になってしまった。おそらく某雑誌社に勤めているらしいのだが、確かなことは不明だ。
今、こんなことを書いてみたくなったのは、文学の才能溢れる氏ばかりでなく、理由はどうであれ、あの時動いたある純粋な気持ちがみんなにあったこと、そしてその後、何もなしえず、あきらめと挫折感の中で、自分をはじめ学校や社会から逃げ出す人、ものを言わない(言えない)人になって日常に戻っていった人にもう一度新しい風を送ってやろうという気になっているからだ。
あの頃の自分を思うと、あまりに弱く、無力で、負けっぱなしの人生だったけれど、15,16,17才の頃持っていた純粋な気持ちは今も消えていない。今まで生きてきて、間違ったこともいっぱいやってきたけれど、だからこそ強くなっている自分もいる。みんな元気ですか?元気でやっているといいですけど。青春の時の純粋な心を思い出して一人一人が新しい風を送ること、一見無力な庶民、普通のおじさんおばさんが動き出すこと、何かはじめることがすてきなことだと思います。また、70年代と違い、今の時代はそれができる時代だ。そんな気持ちから、日々感じた事を書いていこうとはじめたのがこの断片的な独白です。

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