Monthly Archives: 2月 2007

ニューアルバム「誕生」発売!

先に「幻の名盤」とまで言われた「Strode Road」が復刻発売され、新作が待たれていた関根敏行ですが、この2月25日にニューアルバム「誕生-IGNITION-」が発売されます。前作から実に29年ぶりの新作は、2004年頃に結成されたNippon Soul Jazz Bandによる演奏。全11曲のうち、ハービー・ハンコックの「ジャスト・アラウンド・ザ・コーナー」と民謡の「稗搗節」の2曲を除いて全て関根自身のオリジナルです。
詳しくはこちらをご覧下さい。

めぐろパーシモンホール 大ホール

S席:7,000円 A席:6,000円

早稲田通りのテーマ – WSD St Theme –


「私はこのアルバムは、関根さんのジャズに対するオマージュのように感じているのですが、それが最も感じられるのがこの曲だと思います。関根さんご自身、ブログでは次のように書いています。

『私が通っていた小学校は…(中略)…通称「角栄通り」ぞいにあった。それで毎日その道を通ったり道で遊んだりしていたわけだ。その道が神楽坂につながり早稲田大学の前を通り中野へと向かう。中野は私の青春時代を4〜5年過ごしたところで、アルバイト帰りには夜の早稲田通りを落合から上高田まで歩いたものだった。…(中略)…そして今また高田の馬場のライブハウスの前を通っているのも早稲田通り。そんな訳で何かこの通りに愛着を感じたり、過ぎ去った時へのノスタルジーを感じ、作ってみたのです。』

尚、この曲の英語のタイトルは「WSD St Theme」。モンクの名曲「52nd Street Theme」を思い出させますね。」(アルバム『誕生』解説=詫間正博=より)

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ザ・スカイ



「こちらはビル・エバンスを思い出させるトリオ。パリ辺りのお洒落なカフェで、古きよき時代のモダン・ジャズを聴いているようです。」(アルバム『誕生』解説=詫間正博=より)

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稗搗節


「河埜亜弓さんは宮崎県のご出身なのですが、その宮崎県の有名な民謡をここでは4分の3拍子にアレンジして演奏しています。全く、太田朱美さんのフルートは驚くべきもので、あの銀色のフルートから尺八の音色が飛び出して来るのです。」(アルバム『誕生』解説=詫間正博=より。)

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インパルス



「イントロとエンディングのリズムが面白い曲。それにしても、この演奏のテンポの速いこと! それだけに面白い、カッコイイ。そして小泉高之さんのドラム・ソロの迫力!」(アルバム『誕生』解説=詫間正博=より)

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誕生—IGNITION—

先に「Stop Over」や「Strode Road」など1970年代の録音が高く評価され、再発された関根敏行29年ぶりの新作。曲はM6とM8の2曲を除き、全て関根敏行のオリジナル。
<曲目>
01. 早稲田通りのテーマ
02. プライマル・ダンス
03. インナー・ヴォイセス
04. 春風
05. ザ・スカイ
06. ジャスト・アラウンド・ザ・コーナー (H. Hancock)
07. 五月の風
08. 稗搗節 (Traditional)
09. インパルス
10. やりなおしの人生
11. リトル・モナ
<パーソネル>
河埜亜弓 (vo)
太田朱美 (fl, perc)
関根敏行 (p, key)
是安則克 (b)
小泉高之 (ds, conga)

Strode Road



「モダンジャズファンなら知らぬ者おらぬロリンズ作の「Strode Road」が劈頭だが、アップテンポのテーマ部分での歯切れのいいクリスプな旋律からはや彼の世界にぐぐっと引き込まれずにはいられない。」(アルバム『Strode Road』解説=児玉泰彦=より)

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Up Jumped Spring



「フレディ・ハバードの「Up Jumped Spring」では文字通りにその飛翔感たるや眩暈がするほどだ」(アルバム『Strode Road』解説=児玉泰彦=より)

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Love for Sale



「3曲目「Love For Sale」は意表を突いたロック調だが違和感は少なく迫力十分で、実に統一感と主張のある素晴らしい展開で見事である。」(アルバム『Strode Road』解説=児玉泰彦=より)

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STRODE ROAD/関根敏行

1978年録音のピアノ・トリオ作品。スマイル・レコードより SML-002 として200枚限定で発売され、レコード・コレクターの間では「幻の名盤」として高く評価されていたものを澤野工房の石井広明氏と Thik Records の塙耕記氏のコラボレ—ションによりCDとして復刻、再発したもの。
<曲目>
1. Strode Road
2. Up Jumped Spring
3. Love For Sale
4. Will You Still Be Mine
5. Detour Ahead
6. I Could Write A Book
7. Dexterity
<パーソネル>
関根敏行 (p)
成田敬 (b)
黒崎隆 (ds)

Turquoise Twice



「シダー・ウォルト畢生の名曲といえる「Turquoise Twice」(※初演はブルー・ミッチェルの隠れ名盤『THE CUP BEARERS』(RLP-439)と思うが、そこでは単に「Turquoise」と命名され、ワルツ・タイムのシンプルな曲であった。後に初の自己名義『CEDAR!』(PR-7519)で洗練度を増して再演されたのがここでのベースだ)での関根敏行(弱冠二十一歳)のピアノ・ソロの瑞々しさと構成力の確かさは筆舌に尽くし難く美味であり、本家を超えていると言いたい。個人的な述懐で恐縮だが、初めてグィード・マヌサルディの『BLUE TRAIN』(SweDisc)を聴いたときとおなじような戦慄を覚えたのが昨日のことのようだ、いつ聞いても感動する。」(アルバム『Stop Over』解説=児玉泰彦=より)

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STOP OVER/佐々木秀人&関根敏行カルテット

1976年録音。スマイル・レコードより SML-001 として100枚限定で発売され、レコード・コレクターの間で評判となっていたものを澤野工房の石井広明氏とThink Recordsの塙耕記氏のコラボレーションにより、CDとして復刻したもの。
<曲目>
1. Carole’s Garden
2. Soultrane
3. Turquoise Twice
4. Little B’s Poem
5. Stop Over
<パーソネル>
佐々木秀人 (tp)
渡辺典保 (as)
関根敏行 (p)
成田敬 (b)
黒崎隆 (ds)

「幻の名盤」Strode Road再発!

「幻の名盤」としてレコード・コレクターの間で評判となっていた1976年、佐々木秀人との双頭コンボ作品『Stop Over』と1978年のトリオ作品『Strode Road』が、この2月2日、Think RecordsよりCDとして復刻、発売されました。新作『誕生—IGNITION—』発売直前のこの時期の再発は、正にタイムリーと言えるでしょう。
詳しくはこちらをご覧下さい。