内面からの音

最近ソロピアノの活動が増えたこともあり、何人かのグレイトなジャズピアニスト達の音を聴いてみたら新しい発見があった。
ジャズピアノの場合クラシック等に比べるとソロピアノの分野は特殊で、ある限られた名人達が披露する世界と思っていたので、そういう名人達が普段バンドでやるスウィング感やベースライン、一人でアドリブをどれだけ発展または自由になれるか等のいわゆるテクニック的なことに興味が惹かれていた。だが、今回感じたのはそれ以前の音そのものの出かたというかまあ音色とも言えるのだろうが、そんなところに気づかされた。内面から音が出ている人は聴いていて音が自然に入ってくる。頭で頑張り過ぎているとくどいと感じるし、やはり頭でああしようこうしようと練習したようなプレイはうるさくて中身がスカスカな感じ、等。シダーウォルトン、マルグリューミラー、モンティアレキサンダーを聴いてそう感じた。もちろん私のその時感じたことをストレートに言ってみただけで評価するつもりはない。皆超一流のプレイヤー達で、私なりにその素晴らしいテクニックを認めているプレイヤーだから聴いてみたわけである。マルグリューのはソロライブで若干トゥーマッチになるのはいたしかたないのかな等と思ったりもした。