子供の頃の話をしてみよう3
習っていたピアノをやめて家にあったクラシックや映画音楽のレコードをただ聴いていただけだったのが、自分の小遣いでレコードを買うようになったのが確か中一の頃だ。始めて買ったドーナツ盤がビージーズのマサチューセッツ。当時大変はやった牧歌的な曲。B面がホリデイという曲でパイプオルガンのようなオルガンが全面フューチャーされていてどこか教会音楽のような神聖な雰囲気の曲。ラストのピーピピピーピーピーというリフレインが印象的な曲だった。この頃からだんだん音楽の世界にのめりこんでいく。小学校の頃は消極的でおとなしい子ながらも友達とフツーに遊んでいた。小四の頃から油絵クラブに所属し風景画を書くのが得意だった。確か何かの賞を取ってその作品が校長室の近くの廊下に貼り出されたこともあった。飯田橋駅に電車が止まっている絵だったと思う。風景や果物や動物を書くのは得意だったが人が嫌いなのか人物を描くことはなかった。私の風景画には人は登場しない。漫画、コミックが大好きだった私は小六の頃、一つ年下の従兄弟と漫画雑誌を作った。野球漫画なのでコミックのときは人はたくさん登場してくる。雑誌といってもわら半紙をホチキスで留めた程度の物だったと思うが。。足を骨折して入院していた小学校のクラスメイトにお見舞いの時差し上げたりしたが、もらったクラスメイトは本当に喜んでいたのだろうか?疑問である。中学に入ったとたん絵に行き詰まりを感じ描けなくなってしまった。学校も面白くなく虚しさで自分の感覚がしぼんでいったように今は思う。その虚しさを唯一癒してくれたのが音楽だった。