フットプリンツ
子供の頃の話をしてみようで高校生まで来てしまったので、ここらでタイトル変えます。最近ウエイン・ショーターの評伝というのを読んでとても良かったのでそのタイトルにちなんでフットプリンツとしてみました。
さて、高校に入るやいなや、中三ぐらいから始まっていた無気力状態がますます激しくなり。また、ますますロックからジャズへと聴きあさっていく。中三の時読んだヘルマンヘッセのデミアンに影響され、何か自分達には知らされていない裏の世界、暗い世界が表裏一体となって存在し、それを気づかない人には何を言ってもわからないようなそんな世界に惹かれる。何なんでしょうね?今思えばそれも青年期特有の反抗心、暗い何かにはまっていっただけのようにも感じるが、かといっていわゆる表面的な社会の倫理というか通念みたいなものが正しいわけでもなんでもなく、また先行きに希望を持たせるものでもないと感じたことは決して間違っていたわけではなかったと思う。ただ毎日学校に行って与えられた勉強をこなして、友達と遊んだりテレビの話したりしている生活とロックやジャズの中で人が泣いたり叫んだりする様とのギャップはそうとうかけ離れている。生きていて何かそぐわない、気持ち悪い、あるいは悲しい、苦しいとどこか感じるから、そういうことを表現している音楽に惹かれるわけだ。感じない人は感じない。感じてしまった人間ははまっていくよりない。音楽で自分は救われたし、同時に囚われの身にもなったわけだ。決してマイナスにいうつもりでもなんでもなく、音楽に魅せられる人ってそうなんだと思う。同じように絵画とか文学等の芸術に魅入られる人ってきっとそうではないかな。